外壁塗装の基礎知識

 

 

樹脂の違いよる種類

塗装の種類 耐用年数 メリット デメリット
アクリル系 3~5 ・安い ・色褪せが早い
・チョーキングしやすい
ウレタン系 5~8 ・密着性がある
・耐候性、耐水性が良い
・変色しやすい
・アクリル系より長持ちするけれどシリコン系より劣る
シリコン系 8~10 ・耐久性、コストパフォーマンスが良い
・現在、主流として使われる塗料の為、各メーカーの開発が進みバリエーションが豊富
・性能に幅があり、価格のばらつきがある
フッ素系 15~20 ・寿命が長い
・汚れを徹底して防ぐ
・耐候性に優れる
・価格が高い

樹脂の種類と選び方

アクリル系塗料は、安価ですが耐候性が低く、汚れやすい特徴があります。

他の塗料と比べると塗り替えの回数は増えますがお家のカラーチェンジをしてみたりと塗り替え自体を楽しみたい方にお勧めです。

ウレタン系塗料は、密着性に優れていることで雨樋などの付帯物に向いています。

シリコン系塗料は、アクリル系やウレタン系より高価になりますが、耐候年数や機能のバランスが良いことから現在主流の塗料です。

コスト、耐用年数面でもバランスが良く、10年~15年に一度住まい全体の点検が出来るので効率的で、当店でも最もおすすめしている塗料です。

 

機能性塗料、高性能塗料

塗装の種類 耐用年数 メリット デメリット
遮熱・断熱系 15 ・遮熱性・断熱性に優れる
・耐久性や汚れにくい
・種類によっては遮音・防音効果有り
・価格が高い
・製品によっては色の幅に制限があったり、艶消し仕様しか選べないものもある
光触媒系 10~20 ・セルフクリーニング効果で長く美観を保てる
・空気清浄機能、防臭効果もある
・価格が高い
・濃い色が無い
・半ツヤ、艶消し仕様しかなく、高光沢は無い
無機塗料 15 ・高耐候性※
・低汚染性
・艶が長持ちする
・価格は高め
※高耐候性とは、屋外での耐久性が高い事です。

機能性塗料の種類と選び方

遮熱塗料は、塗装面の温度上昇を抑える効果があり、省エネや節電対策に活用できます(一部地域では補助金制度もあります。)

熱の影響を受けにくくするため、塗装した屋根材や外壁材の寿命を長くする効果も期待できます。ただ、冬は住宅の温度を低下させてしまうので、寒冷地にお住まいの方には不向きかもしれません。裏を返せば夏場の暑さが苦手な方などにはおすすめと言えます。

光触媒塗料は、二酸化チタンが含まれており、紫外線を浴びることで埃などの吸着を抑え、汚れを分解し塗膜に汚れが付きにくくなります。立地環境で、外壁が汚れやすい、木立などの影響で水洗いしてもすぐに黒ずむような場合は検討をお勧めします。

無機塗料は、セラミックやケイ素など無機物を配合した塗料で、低汚染性・不燃性・耐候性に優れ、耐用年数15年以上と長期的な外壁保護をしますが、どの塗料よりも材料費や施工費が高いことが難点です。また、硬度があるのでひび割れが起きやすい特徴もあります。

当店でもご用意はありますが先の理由からあまりおすすめはしていない塗料です。

 

外壁劣化の原因

  • 雨風による劣化。酸性雨で塗膜を劣化させます。風により劣化が加速します。
  • 紫外線による劣化です。日当たりのよい南側は北側に比べて特に劣化が著しい傾向があります。
  • 排気ガスや大気汚染など大気中の汚れや埃の付着による劣化。
  • 外壁自体の材料、塗料が施工から年数が経つにつれて自然と経年劣化が起こります。

外壁の劣化原因の最たるものは、太陽光になります。太陽光の「紫外線」と「熱」が塗膜を破壊することで、劣化が進行します。そのため南面のベランダなどは紫外線による劣化が顕著に現れる傾向にあります。

外壁塗装は、時間の経過とともに上記の原因によって必ず劣化し、例外はありません。

 

外壁劣化の症状

  • 外壁の艶がなくなります。
  • チョーキングと呼ばれる外壁を手で触れた際に白い粉が付く現象が起きます。
  • 外壁材のクラックが発生します。幅1㎜以上のクラックは要注意です。
  • 外壁塗装の剝れや膨れが見られることがあります。
  • 塗膜の水をはじく性能が低下し、カビやコケが繁殖します。
  • コーキングが劣化し硬くなったり、切れたりします。

外壁塗装が劣化すると、塗装の防水機能は徐々に失われ、雨水が侵入するようになります。侵入した雨水は、住まい内部に達し、次第に躯体の腐食に繋がり、住まいの寿命に大きく関わってきます。

内部の修理となると費用も高くなってしまうことがありますので定期的なメンテナンスは怠らないように気を付けましょう。

Copyright© エイソーリノベーションサービス , 2024 All Rights Reserved.